GTZ Solo Broken Heart 2004年

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「それぞれの人にそれぞれのブロークン・ハートがある。 個人的なインスピレーションは、バンドの絆が壊れた時のイメージ。 ロックバンドは解散してはだめ、続けて欲しい。 しかし、確執があるときに名曲が生まれ、ファンが望むときにはもう存在しない。 音楽的な意見の相違よりも、女の取り合いで仲間割れするほうが、ロックなイメージがある。 だから、このギターのリフで、一発、元気にやろう。」

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恋愛問題で、解散と再結成を繰り替えす、お困りバンド「フリートウッド・マック」のリンジー・バッキンガムに、ぜひ使って「Big LOVE」を歌っていただきたい。そんなGTZです。割れたハートのバラバラ感を出すために、Experimentalで使ったゴールドパーリーを無くしています。テールピースのエングレイヴも、失恋の雰囲気満載ですし、ブラックで統一したブリッジやピックアップが、ボディカラーと同化して保護色にしました。ステージで使うと、ブリッジとブロークンハートしか見えない、騙し絵的な面白さをアレンジしています。

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ナット部分には、お互いの振動が干渉しないように、弦の合間をスキャロップド加工しています。指板にスキャロップド加工を施したのは、リッチー・ブラックモアですが、それよりもずっと以前から、この手法を用いているTony Zemaitisの先進性には脱帽します。ここでは、Zodiacに頑張ってもらいました。

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暗転したステージ上で、壊れたハートだけが光る。ロッドカバーのBlack MOPが妙になまめかしくていい感じなので、次にBroken Heartをデザインするとしたら、ボディ周囲のシェルにも、黒蝶貝をつかってみたいです。