GTZ Duo WhiteLady
ひとつひとつが計算された白蝶貝のモザイクは、制作するアーティストが自分自身を表現する魂にも見えます。 White Ladyは、美しい白蝶貝を不規則にレイアウトし、 表面的には清楚で高貴でありながら、ふしだらで淫乱な背徳を同居させている未亡人の匂いを発散し、 ブラック・パーリー(黒蝶貝)が、淫靡なハートを怪しくかたどっています。 100枚の貝から6枚を厳選するほどのシェル・フェチ、松崎流のモザイクが粗々しく美しい。 フラット・トップでしかできないダイナミックなパーリーのレイアウトです。 ダーク・バック・フィニッシュは、ボディがステージでコンパクトに見えるようにと配慮しています。 岩撫安彦氏が「もっとも美しいウーマントーンが出るピックアップ」と絶賛した、 ステッカードのヴィンテージ・ギブソン・ミニHBをフロントに搭載した、Duoコンセプト・ドンズバの個体でしょう。
PUリングとテールピースのエングレイヴィングは、Steve J Lindsayをお手本に、下絵にじっくりと時間をかけました。スクロールする蔦とハートの描く弧、リーフの美しさ。Engravingは、PUリング2個とテールピースで、レギュラーのレスポールが一台買える以上の金額ですが、その価値はあります。ギターを手に取るたび、魅入ってください。
一点ずつ手描きのエングレイヴィングデザイン
スケッチを忠実に再現したエングレイヴィング
Steve Lindsayの美しいエングレイヴィング
白蝶貝の合間は、グレイの目留材ですので、貝の各ピースがあばれずに落ち着いていますね。その分、ルックスはじゃっかん膨張気味です。「全面に白蝶貝だと、べったりしないか?」「ボディがでかく見えるね」そんな会話を自分の頭の中で何度も繰り返し、結論として、黒のバインディングを二本いれる事にしました。結果、たしかに「Solo」「Duo」各モデルが同じボディシェイプであると思えないほど、コンパクトな印象になりました。この「バインディング2本入れ」は、Tony Zemaitisに作ってもらったギターのデザインでも取り入れています。 ? ?
写真はパーツにエングレイヴが施される前の姿