GTZ Duo Experimental
“Duo”は、Hearts & Soul シリーズ2PUバージョンとして、絢爛豪華なテイストに実戦力を加えたスペックです。 デザイン重視で1PUにこだわる”Solo”に対して、バリエーションの発展性を予感させますね。 二基搭載されたＰＵは、アルミのエスカッションが”Stone Cold Black”とよばれる ボディ・フィニッシュに栄え、煌びやかなエングレイヴィングも冴えています。 バランスで負けないように、ハートのインレイに豪華さを加えるため、吟味したメキシコ・アバロンのリップピース （アワビ貝の外周でフレイムメイプル材の様なウエーヴ模様のでた部材）を粗っぽくレイアウトしてバランスをとってみました。Duo創造のオリジナルコンセプト「ヴィンテージ・ミニハンバッカーをフロントに」は、松崎氏の「ミニハムはねえ・・・」という一言で一蹴され、オーソドックスすぎる2HBスタイルに・・・。ヘッドプレートとロッドカバーは、「ダニー・オヴライエン」氏による逸品です。
アバロンのリップ材は、見る角度によって、フレイムメイプルのような美しい波模様がでるので好きです。その光の方向をコントロールしながら一枚一枚、ポジションを確認して置いていく拘り。すべての手作業を松崎氏が行っているから実現できる極みですね。白蝶貝も鱗模様がきれいに出ているピースは、このギターのようにアバロンと組み合わせることで、とてつもなく豪華になりました。
テールピースは、このギターのためにデザインされた、スリムかつノーブルなシェイプですが、普遍的なオーソドックスさがあり、他のどのようなシェイプのギターにも、しっくりときそうです。松崎氏のパーツに対するデザイン感覚の良さには感嘆します。弦交換時に落ちない「ねじ止め」は、乱暴に見えても、メンテナンス適正と生産性と構造のシンプルさが同居していて、なるほどスゴイ。
ネックには、ボディの重厚なデザインとバランスをとるため、バインディングを入れています。
