GTZ Solo Arizona
Sleeping Beauty(ターコイス)は、その涼しげなコバルトブルーの色調からは、ほど遠い、 アリゾナの鉱山で灼熱の太陽の下採掘されます。 微妙に個々の色彩が異なり、スパイダーウエヴが織りなす文様が観ていて飽きない美しい石です。 こうしてアルミパーツと、白蝶貝に囲まれるようにレイアウトすると、眩しい程の輝きを放ち、碧(あお)に惹き込まれるでしょう? Mr.Haruhataのカスタム・オーダーで制作したDuo”Arizona”から逆派生したSoloは、 よりアメリカンに、よりストレートに、実用性を無視して(笑)、 ハイウエイを爆進するのであるります。ターコイス自体は、電動カッターで切りだしていると、ときどき「火花」が飛び散ります。本器は、Ronne Wood氏所有。
Sleeping Beautyは、すでに閉山されていて、今では過去に採掘されたストックをほそぼそと販売している地元のディーラーが二人いるだけです。サウスカロライナに駐在していたころ、トレーディングポストとよばれる、インディアン発祥のローカルの人々が取引をする商店/取引所で知り合ったCameron氏は、自分で改造したソニック・カッターで、このギターのために、大きなターコイスの原石を2mm厚と1.5mm厚に何枚もスライスしてくれました。彼が亡くなってからは、Sleeping Beautyの高価なターコイスに、こんな面倒な作業を施してくれるディーラーは居なくなったので、手持ちの2kgがなくなったら、もう作れないかな。1ピースが1.5インチ角の豪華なターコイスで、エポキシ強化していない天然のカラーは、ブルー・コバルト・パステル・藍・蒼と多彩な青色の表情をしています。